みがき棒鋼とは何ですか?どのようにして作るのですか?

「鉄は熱いうちに叩け」のことわざ通り、一般に鋼材を作る場合、高温の熱間圧延で成形すると加工し易いのですが、表面が酸化して黒皮(スケール)が付着し、見栄えが良くありません。また、寸法精度、長さ精度、真直性もあまり良くなく、そのまま使用する用途は限られてしまいます。
その黒皮材を冷間でさらに加工することで著しく表面光沢のある、寸法精度の良い真っ直ぐな鋼材になります。それをみがき棒鋼、英語でcold drawn steel bar (あるいはcold drawn bar)と呼びます。
みがき棒鋼を作る方法には、引抜き、研削(研磨)、そして切削の3通りがあります。引抜きは、素材を元の寸法より小さい径のダイス(金型)に通してみがき棒鋼を作る方法です。みがき棒鋼の90%以上が引抜きで創られます。研削(研磨)は砥石で表面を削る方法です。引抜きに比べ、浅くしか削れません。切削はピーリングとも言い、工具で削る方法です。コスト的には、引抜法が最も安価です。

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